ノコギリヤシと同じ効果があるセルニルトンとは？

セルニルトンとは？

セルニルトンは、トウモロコシ、ライムギ、ヘーゼル、ネコヤナギ、ハコヤナギ、マツなどの花粉の混合物のエキスを成分とした、前立腺炎や前立腺肥大症の症状を抑制する植物由来の治療薬です。

セルニルトンの効果

セルニルトンには主に３つの作用があります。

（１）抗炎症作用

前立腺肥大症は加齢によって前立腺が大きくなる病気ですので、１０～２０代の若年層が発症することはほどんどありません。
しかし、前立腺炎はストレスやアレルギー、クラミジアや細菌などが原因で炎症を起こした状態ですので１０～２０代の若年層にも発生します。
前立腺炎になると前立腺肥大症のように残尿感や頻尿などの症状が現れます。
セルニルトンは炎症を鎮めることで、前立腺炎や前立腺肥大症の症状を抑制します。

（２）排尿促進作用

前立腺は膀胱の出口で尿道を取り囲むように存在しています。
前立腺肥大症になると尿道が圧迫されて、残尿感や頻尿など様々な排尿障害が現れます。
セルニルトンは膀胱内圧を増やすことで排尿時に尿を押し出す力を強くしたり、尿道筋を緩めることで排尿を促す働きがあります。

（３）前立腺肥大抑制作用

前立腺の肥大が悪化すると、前立腺内を通っている尿道は圧迫され、排尿障害が強く表れるようになります。
セルニルトンは前立腺の肥大を抑制する事で排尿障害の進行を抑えます。
ラットを用いた実験で、セルニルトンが前立腺の増加を抑制した事も確認されています。

セルニルトンの副作用

セルニルトンは植物由来の医薬品ですので、安全性が高いという特徴があります。
しかし、医薬品ですのでいくつかの副作用が報告されています。
例えば、セルニルトンは花粉のエキスが含まれていますので、発疹やかゆみなどのアレルギー症状や、食欲不振、腹痛、吐きけ、便秘、倦怠感などがあります。

副作用が不安な方はノコギリヤシがおすすめ

上記でも述べたように、セルニルトンは花粉のエキスを成分とした薬ですので、花粉症の方やアレルギーを持っている方が摂取するとアレルギー症状を引き起こす恐れがあります。
また、安全性は高いといっても医薬品ですので副作用もあります。
副作用が心配な方には、セルニルトンと似た働きを持つノコギリヤシがおすすめです。

前立腺肥大症の原因は未だにはっきりとわかっていませんが、男性ホルモンが影響していると考えられています。
そのため、非常に強い活性を持つ男性ホルモン「ジヒドロテストステロン」の生成を抑制するアボルブなどの５α還元酵素阻害薬や、ジヒドロテストステロンやテストステロンの生成を抑制するプロスタールなどの抗アンドロゲン薬が前立腺肥大症の治療薬として用いられています。

ノコギリヤシに含まれるβ-シトステロールは、５α還元酵素阻害薬や抗アンドロゲン薬のように５αリダクターゼを抑制することで、テストステロンとの結合を阻止し、ジヒドロテストステロンの生成を抑制する働きがあります。
５α還元酵素阻害薬や抗アンドロゲン薬には、勃起不全や性欲減退など男性機能を低下させる副作用がありますが、ノコギリヤシは薬ではありませんので、これらの副作用の心配もありません。

また、ノコギリヤシは、炎症を促すプロスタグランジンを体内で合成する酵素の働きを阻害する働きもありますので、前立腺炎の抑制にも効果的です。

中高年の排尿障害は前立腺肥大症が原因かも！

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前立腺肥大症は男性であれば誰にでも起こり得る症状です。
しかし、排尿障害以外に目立った弊害がありませんので、加齢や生活習慣の乱れによる不調だと思われがちです。
中高年の方が排尿障害に悩まされている場合、前立腺肥大症の可能性が非常に高いです。
例えば、排尿後もまだ尿が残っている感じがある、トイレが近い、排尿の途中で尿が途切れる、トイレを我慢できない、排尿の勢いが弱い、力を入れないと尿が出づらい、夜中に何度もトイレに起きるなどの症状がある場合、前立腺肥大症による排尿障害の可能性が高いです。
また、１０～２０代の男性でこのような排尿障害が続く場合、前立腺炎の恐れがあります。
前立腺肥大症や前立腺炎は放置しても良くなることはありません。
前立腺肥大症は適切に対処せずに放置すると症状が悪化しますし、前立腺炎は症状が長引いたり、または再発を繰り返したりします。
排尿障害に悩まされている男性はノコギリヤシがおすすめですよ。