痛風とノコギリヤシの関係性とは？

痛風とは？

詳しくみる

痛風とは、体内に蓄積した尿酸が結晶となって激しい関節炎を伴う病気です。
風が吹いても強い痛みを感じることから「痛風」と呼ばれています。

痛風の症状

詳しくみる

痛風が発症すると主に足の親ゆびのつけ根や足の甲、足関節、膝関節などに激痛が走ります。これを痛風発作といいます。
痛風になると高血圧や高血糖、肥満などの生活習慣病を合併することもあります。

痛風の原因

詳しくみる

痛風の原因は尿酸の蓄積にあります。
すべての人の体に尿酸は一定量存在します。
通常であれば体内の尿酸は体液に溶けて尿によって排出されますので、蓄積することはありません。
しかし、何らかの原因で血中の尿酸濃度が高くなると、尿酸は体液に溶けなくなり、ナトリウムと塩（えん）の尿酸塩結晶を作ります。
そして、この尿酸塩結晶が体のあらゆる関節に沈着します。
痛風発作が起きる理由は、尿酸塩結晶を異物とみなした白血球が攻撃するからです。
※白血球...血中の免疫細胞。有害な細菌やウイルスを発見すると、異物とみなして攻撃する。

痛風とノコギリヤシの関係

痛風を予防・改善するためには体内の尿酸の排出を促すことが大切です。
具体的には、尿酸を排出するのは尿ですので、尿の排出を積極的に行うことが重要になります。
しかし、男性の場合、年齢と共に排尿障害に悩まされるリスクが高くなります。

痛風の予防・改善を妨げる「排尿障害」

排尿障害とは、尿の排出の異常で、トイレが近い「頻尿」や尿の出方が悪い「排尿遅延」、尿を排出してもまだ残っている感じがする「残尿感」などが起きる障害です。
男性が年齢と共に排尿障害になりやすい理由は「前立腺肥大症」にあります。

男性を悩ます「前立腺肥大症」とは？

男女ともに加齢によって膀胱の柔軟性が損なわれやすくなります。
膀胱の柔軟性が低下すると膀胱に溜めておける尿の量が少なくなります。
男性の場合、加齢に伴って膀胱の下にある前立腺が肥大化する傾向にあります。
前立腺肥大症の原因は未だにはっきりとわかっていませんが、男性ホルモンが影響していると考えられています。
前立腺が肥大すると尿道や膀胱が圧迫され、排尿障害が発症します。

ノコギリヤシが前立腺肥大症の進行を抑制

ノコギリヤシの有効成分であるβ-シトステロールには、５αリダクターゼという酵素を抑制する働きがあります。
５αリダクターゼは男性ホルモンのテストステロンと結合することでジヒドロテストステロンという物質に変化します。

ジヒドロテストステロンはヘアサイクルを乱すことからＡＧＡ（男性型脱毛症）の原因物質として有名です。
しかし、その正体は男性ホルモンの一種で、同じ男性ホルモンのテストステロンよりも強い作用を持っているといわれています。
ノコギリヤシに含まれるβ-シトステロールは、５αリダクターゼを抑制することでジヒドロテストステロンの生成を抑制します。

前立腺肥大症には、前立腺肥大に影響しているジヒドロテルトステロンの生成を抑制する５α還元酵素阻害薬や、男性ホルモンの分泌を抑える抗男性ホルモン薬が薬物療法に用いられています。
ただし、これらの薬には勃起不全や性欲減退など男性機能を低下させる副作用があります。
ノコギリヤシは薬ではありませんので副作用の心配がなく、前立腺肥大症の抑制に役立ちます。

ノコギリヤシは間接的に痛風を予防・改善へ促す

上記でも述べたように、痛風を予防・改善するためには、体内の尿酸の排出を促すことが大切です。
前立腺肥大症は排尿障害を促し、尿のスムーズな排出を邪魔します。
ノコギリヤシは前立腺肥大症の進行を抑制することで、排尿障害を予防し、尿のスムーズな排出をサポートします。
尿の排出がスムーズになると尿酸も蓄積しにくくなりますので、痛風の予防・改善に繋がります。

ノコギリヤシと生活習慣の見直しで痛風を予防

詳しくみる

痛風や痛風発作を予防するためには、尿酸の排出を促すだけでなく尿酸を蓄積させないことも重要です。
例えば、摂取カロリーを抑えた食習慣に変えるだけでも尿酸値は下がります。
ほかにも、尿酸の排出を促すために水分をたくさん摂ったり、尿酸値を上げる無酸素運動（筋トレ、ランニングなど）ではなく有酸素運動（ウォーキング、ヨガなど）に変えたりすることも有効です。
ノコギリヤシで尿酸の排出を促すだけでなく、尿酸の蓄積を防ぐ生活習慣へ変えることで、痛風を予防しましょう。